京都さくら便り(洛中・洛西)其の一・・☆
〜松ヶ崎大黒天の枝垂桜〜
今週、京都市内ではちらほら桜が見頃を迎えているので
その様子をお伝えしたいと思います。
神社仏閣を中心に『桜の名所』が多く存在する京都では
この時期になると驚く程、沢山の観光客がいらっしゃいます。
emy自身、早いもので京都へ移り住みだして
9年目になりました。
そして毎年、この時期は沢山ある名所の中から
ピックアップして
京都の桜風景をお伝えしています。
去年は御室仁和寺の『小室桜』と原谷苑。
そして今年は洛中・洛西の桜をお届けします。
京都は古くから市街地を指す言い方を
『洛北』『洛中』『洛西』『洛南』・・
と都の別称『洛』を使用します。
その中でも都の中心は『洛中』
清水寺〜南禅寺〜祇園など、
一番人気の桜の名所となります。
四条大橋から木屋町、祇園に向かっては
平日でも大勢の観光客で大にぎわい!
祇園の芸妓さんの信仰を集める『辰巳大明神』の前では
代わる代わる白無垢姿のお嫁さんの撮影が執り行われています。
高瀬川沿には雪柳と桜が見事なコラボレーションを
繰り広げていて、その後ろに佇む町家が
より古都の風情を醸し出しています。
そしてたまに旅館や料亭の前に
客人のように居座るサギを見る事もしばし・笑。
料亭の板さん達が餌をあげる姿も見かける事があります。
『ボケの花』も綺麗に咲いていました!
そしていつも落ち着いた雰囲気があるのが『洛西』。
嵐山・嵯峨野辺りは賑わっていますが、
更に西山の方へ行くと
落ち着いてお花見が出来る神社仏閣があります。
回廊を覆い被さるように咲き乱れる『なりひら桜』で有名な
大原野の『十輪寺』。
歴史も大変古く、
長岡京遷都の頃から皇族や貴族が優雅な鷹狩りを
楽しんでいた里山です。
お寺の中の高廊下の先に枝垂桜があり、
四方に囲まれた庭園は『三方普感の庭』と呼ばれています。
三方から見渡せる庭園は
茶室やかるた屏風が飾られ、
小倉百人一首の世界観が繰り広げられています。
手水にはびっしりと椿の花が・・。
この時期、桜だけでなく、色とりどりの椿も
鑑賞出来ますよね。
桜、椿、山茶花、雪柳、苔・・
自然の美を堪能する事が出来ます。
そしてこの『十輪寺』の近くに鎮座されるのが
『大原野神社』!
此処も歴史が古く
源氏物語の作者紫式部が氏神として崇めた
『京春日』と呼ばれる神社です。
奈良県の春日大社から勧請されたので
そのような呼び名が付いているのですが、
神社オタクのemy目線では
何より祀られている神々の凄さに心が震える感じ・笑。
春日大社とくれば主祭神は
建御雷之男神(タケミカヅチ)
天児屋根命(アメノコヤメノミコト)
力強い雷神と祝詞の神様です。
それにプラスして大原野神社では
剣の神の経津主神(フツヌシノカミ)
そして宗方三女神の別名、比売大神(ヒメガミ)
が祀られています。
境内の比売大神のお社がある『鯉沢の池』に映る水面(ミナモ)が
本当に美しい!
毎回来る度に水面の雰囲気が違っていて不思議なんですよね。
春日大社の分霊ですから
狛犬さんはやはり鹿!
夫婦で鎮座されています。
大原野神社の桜はまだ三分咲きくらいですが、
此処は、新緑の映える頃に訪れるのが
一番のベストシーズンだと思います。
ちょっと不便な位置にありますが、
静かに参拝したい時は是非、訪れてみては
如何でしょうか?
明日は再び、洛中の桜をお送りします♡
*emyの個人鑑定事務所『fenice』のページはこちらから・・*
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