八幡さまと比売神(ひめがみ)さま*Vol.9 日本人は『縁結び』好き?!
〜国東半島から本州(山口県)を望む〜
八幡信仰が主の国東半島ですが、
一箇所だけ不思議と『大国主命&少名彦』が主祭神・・
『チーム・国造り』の神々が祀られている神社が
鎮座されます。
(大国主命と少名彦が出雲国を造ったと
言われているので勝手に命名しています・笑)
その神社へ向かう途中からいきなり
『恋叶いロード』
と命名されていて
古代信仰・八幡さまから急に
ポップな感じに変わります・笑。
そしてまず到着したのが『粟嶋公園』。
『縁結び』を象ったオブジェが出迎えてくれました。
何でいきなり大国主命・・?
と思ったのですが、
ある仮説を考えました。
此処、国東半島は愛媛県に近いと言えば近い。
そして愛媛と言えば『道後温泉』。
『道後温泉』は重症を負った少名彦を
掌にのせて、道後温泉に浸けた所、
元気になった・・
と言う神話があります。
〜元気になった少名彦が玉の石の上で踊って喜んでいる図〜
この道後温泉のお湯は大国主命が別府から引っ張って来たと
聞いた事があったので、
この半島の先にチーム・国造が祀られていても
おかしくないのかな〜っと勝手に妄想・笑。
公園内には『縁結びオブジェ』で溢れています・笑
綺麗に整備された公園を進んで行くと
『縁結』と表記された鳥居がありました。
きっとこの公園は近年に出来て、
本来の粟嶋神社はこの先に鎮座されているはず!
そのままずっと歩いて行くと今度は古い鳥居が
出迎えてくれました。
此処からが昔から鎮座される粟嶋神社!
そして海岸線に続く階段を降りて行くと
本殿が鎮座されていました。
岩の中にはいつくばるように建てられている祠。
祠の横に置かれている諸説を拝見すると
どうやら『縁結び&恋愛運アップ』と謳われる背景には
女神伝説も存在しているよーで・・。
ざっくり説明すると
〜竹内彦祢(たけうちひこね)と言う老人が
身ごもった見知らぬ娘と出会い、
助力を願った。
そしてその娘は玉のような男の子を産んだらしい・・〜
話の流れからすると
この女神は竜宮城の豊玉姫?
そして生まれた子供は彦火火出見命(ひこほほでのみこと)?
この伝説は宮崎県の鵜戸神宮と似ています。
って言うか、女神が火の神をお産みになられる
神話は沢山、存在します。
この伝説から『女性を守る神』として
縁結びや安産など様々なご神徳が頂けると言う
感じです。
そしてこの神社で一番特徴的なのが本殿横の穴!
人口的に作られたと思うのですが、
竜宮城から八大龍王が鎮座される猪群山(いのむれやま)に
続く道とされています。
すご〜い!!龍道ですね!!
(実はこの龍穴が一番見たかった)
龍穴からす〜っと心地よい風が抜けて行きます。
本当に気持ち良くてしばらくぼ〜〜っと海を
眺めていました。
(それにしても日本全国に縁結びの神社が
多数存在するな〜・・)
っと思い、
何故、日本人がそれほどまで『縁結び』を好むのか
考えて見ました。
日本人は無信仰と言われていますが、
目に見えない全てのものに神が宿る・・
とアニミズム精神を持っています。
私たちが生きて行くためには
常に何かと何かが結ばれている『縁』が
大変、重要になっていますよね。
それは恋愛でも、仕事でも、食べ物でも
衣食住全て目に見えない引き寄せのご縁で
成り立っています。
そんな目に見えない力にすがる・・。
これは日本人ならではの発想です。
『結(むすび)』と言う漢字も
『糸』『士(刃物)』『口』から出来ていて
『祈り』の意味があります。
『縁結び』は目に見えないお力を
祈り願う意味が込められています。
どんなに世の中が便利で文明が発達していたとしても
目に見えない力の存在は
ずっと私たちの心の中に存在し続けていますよね。
そしてその目に見えない祈りが
届くように感じられる場所が『縁結び』の神社。
イメージを実際に具現化する事も
願いを叶えるために必要なアイテムです♫
『縁』を大事にする日本人に生まれて
良かったな〜・・っと
改めて感じました。
そしてもう一つ願います。
『縁』を大事に思えたら
争い事など起こらないのに・・と。
*emyの個人鑑定事務所『fenice』のページはこちらから・・*
0コメント