マインドフルネスの境地・阿字観!・・☆
山籠り中に金剛峯寺や壇上伽藍などの
参拝巡りをしますけれど、
雲ひとつ無い快晴の下では
やはり汗が吹き出して来ます(^_^;)
金剛峯寺の入り口にあたる飾り彫刻は
永遠の繁栄の願いから
わざと未完成にしてあります。
日本建築ではこのような『未完』を
良く目にする事があります。
中庭になる蟠龍庭の石庭も
暑さに燃えている感じでした(*_*)
青空の下、朱に燃える根本台頭!
中には大日如来像を中心に
曼荼羅の世界が表現されています。
壇上伽藍には善女龍王が祀られている
お社が鎮座されていて、
池の中心にあるせいか
何時も瑞々しい空気が流れています。
お社は向かう途中、龍神さまが
通ったような感じがしたので
写真を撮ると、
神々しい光が写っていました。
目には見えない『何か』を感じた時、
写真を撮るとたまにこんな不思議な
写真が撮れてしまう時があります。
壇上伽藍をぐるッと参拝遠した後、
阿字観へ向かいます。
『阿字観』は真言密教の瞑想法で、
平安時代、空海によって広められました。
掛け軸に書かれたサンスクリット語の『阿』
の前で座禅を組み、
鼻からゆっくりと息を吸って
一瞬止め、
(あーーー)
とお腹の底から声を出しながら
ゆっくりと身体の中に溜まった邪気を
外へ出して行きます。
それを何度か繰り返し、
最後は頭の上から足先まで
手をかざした後、そのまま
畳の上に手を伸ばして行き、
苦しみ、悲しみなど全てを
その場所へ落として行きます。
最終的に、声に出していた『あ』は
最後には声に出さず心の中で
唱え、より深く
自分の内面と向き合う感じです。
阿字観とヨガので呼吸法は
同じに感じますが、
『あ』の言葉を発する理由は
宇宙のあらゆる事象は『阿』と言う
字音が含まれていて、
それ自体が全ての根本とし、
その『あ』を声に出す事で、
生じたり滅したりするもの全てを
無にする状態にします。
そんな『無』の状態の中で、
心の中に残る不浄なものを
全て、呼吸と一緒に出し切ってしまう・・
瞑想法も色々ありますが、
emyはこの阿字観が
マインドフルネスの境地だと思っています。
演出家の宮本亜門氏も
おっしゃっていましたけれど、
キリスト教から始まり、様々な
宗教をら超えた先に、
仏教、神道などアジアの宗教観が、
今後の世界を変えるかもしれない・・
確かに神道と真言密教の世界観は
共通点も多く感じていますので、
今年の阿字観は今まで以上に
瞑想の深さをしみじみと実感しました^_^
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