ニッポンの神様雑学*本坪鈴(ほんつぼすず)のお役目・・☆
〜拝殿の朱のコントラストが美しい御座石神社の本坪鈴(秋田県・田沢湖)〜
神社の拝殿の前には
大きな鈴が目の前にぶら下がっていますよね。
コロナ禍では参拝者の方々が触れないように
縛られていたり、取り除かれていたり
していましたけれど
果たしてこの鈴はどうして拝殿に
ぶら下げられているのでしょうか?
本殿に鎮座されている神様に
『来ました〜!』
とお知らせする為?
因みにこの鈴は
『本坪鈴(ほんつぼすず)』
と名称があり
神様に存在を示す役割もありつつ、
一番大切なお役目は
手を合わせてお祈りをする前に
身体や心についた罪や穢れを祓う意味が
あります。
なので鈴を鳴らすタイミングは
お賽銭を入れて、二礼二拍手一礼の前!
鳴らそうかどうしようか考えてしまいますが、
emy的には鳴らされた方が良いと思います。
しかも本坪鈴についている太い紐は
『鈴緒(すずお)』と呼ばれていて
『鈴緒』の『緒』という言葉には
〜魂をつなぐもの〜
の意味があります。
人間でもお母さんのお腹の中で
赤ちゃんは『臍(へそ)の緒』で
繋がっていますよね!
これはまさしくお母さんと赤ちゃんの
『魂を繋ぐ』大事なものです。
だから鈴を鳴らすのも
神様&自分の魂を繋ぐ役割もあります。
そしてその鈴緒は螺旋状に編み込まれた
『精麻(せいま)』で作られていて
『麻』は日本において古くから
邪気を祓う神聖な植物とされています。
この事から
拝殿にぶら下がっている
本坪鈴は大事なお役目を担っているのです。
だから鳴らしましょうね!!
しかも鳴らす時、ついつい、
左右に振って鳴らそうとしてしまいますが、
中々鳴らなかったりしますよね・笑。
そう・・
本坪鈴は上下に引っ張るように
揺らすと素敵な音色が奏でられます。
(たまに大きな本坪鈴があって
左右にしか振れないものもありますが・笑)
この不思議な鈴の形は
天川村に鎮座される
『天河大辨財天社』の五十鈴です。
五十鈴の由来は
『天岩戸伝説』までさかのぼり、
岩戸に篭られた天照大神を外に出す為に
天宇受売命(あめのうずめのみこと)が、
岩屋戸の前にて舞を舞った時に
使われたちまきの矛(神代鈴をつけた矛)の
形です。
正三角形の先端に付いている三つの鈴は
『いくむすび』
『たるむすび』
『たまずめむすび』
とそれぞれ重要な魂の形の意味があり
とても神秘的で宇宙的でもあります。
ただ、二つに重なり合った五十鈴を鳴らすのは
大変!
ぐるぐると円を描くように回すと
清らかで透明感のある音色が本殿を包みますので
何時も頑張って鳴らしてしまいます・笑
〜巨石がご神体の三重県・大内(こうのうち)神社の拝殿〜
本坪鈴の無い拝殿では
鈴を鳴らす代わりに柏手を打ちますよね。
この様にご祈祷を受ける時も
宮司さんが鈴の音でお祓いをしてくださいますし、
巫女さんがお神楽を舞うときにも使う鈴の音は
心地よい波動と共に悪いものを祓いのける
絶大な力を持っています。
自宅へ戻った時、
自分自身が生活をする家の『気』が
外の世界の『気』と切り離したい時、
玄関の戸に付ける『ドアベル』も
神社の本坪鈴と同じ効果が期待出来ますので
気になる方は音が出るものを
玄関に置いてくださいね!
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