ニッポンの神様雑学*分霊(わけみたま)・・☆

〜神社の拝殿で良く目にする『日月(じつげつ)の旗』(大阪府・枚岡神社)〜



神社へ足を運ぶと拝殿の中や脇などに

綺麗な旗を目にされる事があると思います。


その『日月(じつげつ)の旗』

天皇の旗印で、

赤地の錦(にしき)に太陽と月を金糸と銀糸で

刺繍が施されています。


その旗の名前の通り

『日』と『月』・・

そんな『陰陽』のバランスを

大事にしているニッポン!


その考えの源は

『分霊(わけみたま)』があり、

その思想は神道の真髄でもあります。


日本は古代から自然崇拝の流れで

日本全国津々浦々、

大なり小なり神社があります。

そして、それぞれの神社には

伝説やその土地の歴史によって

祀られている神様が鎮座されていますけれど、

違う場所に同じ神様が

祀られている事ってありますよね?!


しかもクローンのように

神様がどれだけ分離されていても

同じ神力を持っていらっしゃる・・。


この不思議な現象を


分霊(わけみたま)


と呼びます。

神さまの御霊を神社へ移す事を

『勧請(かんじょう)』と呼びますが、

神道の考えで神霊は無限に分けることができ、

分霊しても元の神霊に影響はなく、

分霊も本社の神霊と同じとされています。


神社へ参拝に行った時、

祭神を勧請した神社を

分祠(ぶんし)分社(ぶんしゃ)

と記されている事がありますよね。


それよりも何よりも

分霊されている神様の存在を

私たちは何の違和感も無く、

受け入れているものです。


そう・・

たとえ神様だったとしても

魂の世界は私たちの魂と

同じバイブレーションを持っていて

崇敬の気持ちを持ち合わせていても

目には見えない神様の存在を

マインドで感じる事が出来ているのです。


実際にそんな神様の『魂』に関して

古事記に記されている伝説があります。


それは出雲国をお造りになった

大国主命&少名彦命のお話しです。


出雲国の政治的な部分は大国主命が、

農耕など生活全般は少名彦命が

担当していました。

しかし、一段落をした頃、

少名彦は常世国(死後の世界)へ

旅立ってしまいます。

大事なパートナーを失って

途方に暮れながら海岸を歩いていると

海の向こう側から光り輝く玉が波に乗って

大国主命の前に現れました。


その光景に驚いた大国主命が


『あなた様はどなたですか?』


と問いかけると


『我が汝の幸魂(さきみたま)

奇魂(くしみたま)なり』


とその光の玉は答えました。


これを簡単に説明すると

大国主命が持っている魂が

客観的に語りかける事により、

少名彦を失っても

出雲国を治めて行けけますよ・・。

っと自信を与え、

やる気を起こさせたエピソードです。


ほんと、人間と一緒!!笑。


このように『分霊(わけみたま)』

客観的に自分の状態を見つめる事の

大切さも教えてくれますよね。


このフレキシブル(順応性)な考えが

神道の魅力の一つなのかも知れません。



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