フェミニン*エナジー Vol.4 両性具有の美・・☆


〜最も尊敬する写真家の一人、ロバート・メープルソープの写真集〜


前回はこわ〜いエピソードを書きましたけれど、

今日はちょっと『emy's favorite(emyのお気に入り)』の話題を

お送りしたいと思います。


帰りのカンタス飛行機でも

ここぞ!とばかりに映画を観まくっていました。


何本か観た中で一番印象に残ったのが

イギリスのBBCが制作した

グレイス・ジョーンズのドキュメンタリー映画でした。

(日本での公開は未定)


グレイスは日本ではマイナーですが、

70年代、80年代を代表するファッションリーダーでもあり、

エログロな彼女は

かのアンディー・ウォーホルを代表とする

ポップカルチャーのミューズとして

一つの時代を築き上げた偉大なるディーバです。


日本のCMにも登場したりイッセイミヤケさんのコレクションに

登場した事がありますけれどね・・




ジャマイカ生まれのアメリカ育ち。

名だたるアーチストたちが彼女とジョインしたくなった理由は

中性的な魅力と抜群のプロポーション!

映画、音楽、写真・・

どれもカッチョ良くてアーティスティック!

その当時、私もグレイスの熱狂的なファンの一人でした。


そんな彼女は今年で70歳を迎えますが、

まだコンサートなど精力的に活動されいてるようで

ビックリ!

ここ数年、忘れていましたけれど、

懐かしさとグレイスの元気さに驚くばかりです。


そのドキュメンタリー映画は

ジャマイカへ里帰りする模様や

ヨーロッパでの公演風景が映し出されていました。


久しぶりに爆弾のようなグレイスを見て

痺れた〜〜〜!!!


やっぱり彼女はすごい!!

あんなアーティスト、何処を探してもいない!!


そして南オーストラリアのフェミニンエネジーを

存分に受け取った後だったので


この男性性、女性性を超えたグレイスのエナジーは

今の時代にこそ、必要だな・・


っと心底思いました。


まさに白洲正子著の『両性具有の美』

そのものです。



審美眼を持つ、白洲正子はこの本で


〜本当の美は男性、女性、を超えた先に存在する〜


と提唱しています。


『美』は『退廃(デカダンス)』と表裏一体。


それを切り取る白洲正子も素晴らしいし、

もう一人、このグレイスの


『フェミニン・エナジー』を見事に表現した

写真家がいました。


その人物は


ロバート・メープルソープ。


メープルソープはエイズでこの世を去ってしまいましたけれど、

オーストラリアから帰国した後、イギリス時代に買い占めた

彼の写真集を引っ張りだし、

改めてグレイスの写真を眺めました。



何時も眉間にシワを寄せて

挑発しているグレイスとは思えない、

この柔らかさ・・


優しい眼差し、美しい唇・・


メープルソープはゲイでしたけれど、

彼が映し出す女性たちは本当に美しい・・


時に過激な描写もあり、

当時は『卑猥すぎる!』と

叩かれていた事もあったけれど、


彼のモノクロプリントほど

美しいものはありません。


メープルソープは人物だけでなく

花も良く撮っていました。


どれも生命力の美しさと儚さを

見事に表現していました。


忙しい日常の中で

自分の『性』について意識する事は

なかなかないけれど、


グレイスの映画を観ていて、


〜あなた女でしょ!もっと意識して美しくなりなさいよ!

女だからこそ出来る事、もっとあるでしょ!〜


とゲキを飛ばされているような気持ちになりましたね・笑。

久しぶりに見終わった後、

心の底からクリエイティブ魂を揺さぶられました。


今年は新作のKOI財布も制作に入っていますし、

精力的に頑張りたいと思います・・♡



*emyの個人鑑定事務所『fenice』のページはこちらから・・*







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