魅惑の因幡国への誘い*Vol.2 幸せの玉を持つ龍・・☆


〜見事な彫刻の天井・神崎(かんざき)神社〜


『因幡国』は数多くの蘇生伝説を持つ傍ら、

『出雲国』を代表するスサノオゆかりの神社もある。


日本海に面する鳥取県・琴浦町に、

三宝大荒神・神崎神社が鎮座される。


『三宝大荒神』は仏法僧の三宝を守護し、

不浄を厭離(おんり)する仏神の事で

(有名な所では奈良県・興福寺の阿修羅像など)

神道とはちょっとかけ離れているのだが、

きっと昔の『神仏習合』の名残から来ているのか??


社務所は無人なので詳しい由来など聞く事が出来なかった。

もっと言えば、社務所には御守り・御朱印・手ぬぐいなどが

ずらっと並んでいるのだが

お会計は全く参拝者任せ・・っと言う

何とものどかな神社・笑。


しかし江戸時代、鳥取藩お抱えの宮大工が手がけた

彫刻があまりにも素晴らしい過ぎて

度肝を抜かれた。


此処まで凝った彫刻を見るのは高千穂以来??

日本全国の神社を渡り歩いて来たけれど、

此処まで凝った彫刻を拝める神社は珍しいと思う。

そして柱の隅々まで施されている彫刻には

全て物語りがついていた。




〜拝殿の注連縄の上には浦島太郎の彫刻が・・〜


一体、どんな神様が奉られているのだろうかと思いきや

なんと素戔嗚尊(スサノオ)!


鳥取県では大国主命を祀っている神社が多い中、

此処、神崎神社だけはスサノオが奉られていて面白い。


きっとスサノオは海上を取り仕切る神でもあるので

海上安全として奉られているのかもしれない。


でも、あまりにも因幡国は大国主命の印象が強いので

アマテラス、ツクヨミ、スサノオの三貴神の

スサノオがちょっと小さい存在なのは何故??


しかし、この宝珠を持った天井の龍は

まさしくスサノオらしい猛々しさを持っていた。




三本爪でしっかりと握られている『宝珠』は、

別名『幸せの玉』と呼ばれ、

この彫刻の真下に立ち、家内安全・子宝・良縁を願うと

どうやら叶えてくれるらしい・・


神崎神社の御神紋もこの『宝珠』が象られて

めっちゃカッコ良い!


近年ではパワスポブームの影響もあり、

幅広く紹介されるようになったが、

確かにこの彫刻の力強さは

ご利益を頂けるような気持ちになる。




〜拝殿の扉、左側に5代天皇に使えた伝説の忠臣・武内宿禰(たけしうちのすくね)〜




〜拝殿の扉右側には三韓征伐を指揮した逸話で知られる神功皇后(じんぐうこんごう)〜


素晴らしい彫刻は神話・神獣・英雄・七福神など盛りだくさんの内容で


さすが!!ふとっぱら!!と思ったのが、


本殿の中に入り、間近で彫刻を拝む事が出来る。




も〜〜どっから見ても凄過ぎて

参拝より何よりこの彫刻鑑賞で時間をかなりとってしまった・笑。


ひっそりとこんな凄い聖地が存在しているのも

鳥取県の隠れた魅力・・。


大山の大神山神社奥宮の本殿もそうだが、

こんな神々しい神様芸術に酔いしれる事も

神社参拝の醍醐味!


それは仏教の世界でも同じだが

彫刻にはその職人の魂も宿っている。


うっとりと彫刻に酔いしれながら

ふと時計を見ると午後13時過ぎ!


やばいやばい!


慌ててツアーに取入れる予定の

倉吉市名物『もちしゃぶ』屋さんへ行かねば!!


琴浦町から倉吉市まで

どんなに頑張って運転しても40分はかかってしまう。


とりあえず出雲bijin小村嬢に電話を入れてもらった。


今回のロケハン、結構時間との戦いが多く

慌ただしい感じの2日間だった・笑。




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