Marvelous power Morocco*Vol.8 青の迷宮・・☆


〜シャウエン・ハマム広場にて〜



『青』は古来から魔除けや神聖な色として特別な色とされていた。

キリスト教で聖母・マリアがまとう布は深い群青の『青』。


何故、聖母マリアのまとう布は『青』なのか?


中近東中心に発掘される『ラピスラズリ』などの鉱物は

純金以上に高価な価値があり、其処から排出され絵画の原料となる

『ウルトラマリンブルー』を

崇高な聖母マリアに捧げた説がある。

別名『マドンナ・ブルー』は崇高な色なのだ。


モロッコの西北のリーフ山地に青色に染まった街・シャウエンがある。

正式名は『シャフシャウエン』


15世紀にイベリア半島を追われたイスラム教徒たちが住み着き、

スペインのアンダルシア文化を持ち込んだ名残があるため

今でもフランス語よりスペイン語の方が多く行き交う。


そして街全体が青一色になったのは

色々の諸説があり、


一番有力なのは20世紀に入ってから

ユダヤ教徒たちが『天空』『神』の象徴となる

神聖な『青』を家の外壁などに使用したと言われている。


そして『青色効果』は虫除けにもなり、

魔除けの要素も含まれているようだ。


それにしても何故、この地帯だけ『青色』にしたのかは

やはり謎。


でも此処、モロッコだけでなく

『青い家』はマレーシアのペナン島にも存在する。


〜ペナン島・チョン・ファッ・ツィー・マンション(The Cheong fatt tze mansion)〜


ペナン島の中心部、ジョージ・タウンに

ひときわ目を引く究極の風水ハウス『ブルーマンション』がある。


貿易で爆大な富を得ていた中国人商人チョン・ファッ・ツィーが

もっとも愛した7番目の妻の為にこの究極の風水ハウスを建設した。


見事なインディゴ・ブルーの風水館は窓の位置、大きさ、

屋根の角度まで完璧に計算されていた。


この家は施主がわざわざ中国から160名も風水師を呼んで

設計図を作らせたらしい・・。



今となってはアンティークと化した風水館はホテルや

結婚式場として利用されている。


そんな風水に拘る中国とは真反対のモロッコのシャウエン。

計算された美と言うより、

全て青一色に染まる壮大な街の大きさに圧巻だ。


爽やかな水色の街はてっきり太平洋の近くにあると思いきや

まさか山間部に位置するとは思いもよらなかった。


しかし、山の斜面に建てられた旧市街(メディナ)は

日よけの為道幅が狭く、いきなり青の迷宮に入ったような感覚。


左右、青に囲まれると平衡感覚もおかしくなって来る・・。




青の壁に置かれる観葉植物の緑がコントラストを作り出し

何処を撮っても絵になる。




レストランの看板?笑



静かな田舎街と言う感じで

あまり観光地化はされていない。


すっかり青の迷宮に取り憑かれてしまい

予定時刻を大幅に過ぎてしまった。


次の目的地のホテルで夜遅く食事を取ったが

22時を過ぎてもホテルのレストランはまだまだ観光客たちで

賑わっていた。



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