『美』の対局にあるもの・・☆


〜まさに桃源郷!今年も原谷苑へ行きました〜



京都には早咲きから遅咲きまで様々な種類の桜がある為、

長い期間、お花見を楽しむ事が出来ます。

emy庵の近くには2箇所、素晴らしい桜の名所があり、

それは


『原谷苑』

『御室仁和寺の御室桜』


です。

どちらも遅咲きの桜で、

『御室桜』は京都市内で一番遅咲きとなっています。



まず『原谷苑』は紅枝垂れを中心に、

桜、桃、椿、山茶花、雪柳、水仙・・etc

と様々な春花が楽しめるので

色とりどりのコラボレーションが本当にお見事!



また快晴の青空は桜の紅色を際立てます。



そして西の御所『御室仁和寺』の御室桜!

こちらは地に這うように咲き乱れる

低咲きの桜でも有名で、

桜の向こうに見える五重塔とのコラボが素敵です!

(今年は修繕中なのでちょっと残念でしたけれど・・)








今年も洛西、洛中、洛外と

桜の名所をめいいっぱい楽しませて頂きました♡


身近に観に行けるこの贅沢さ・・。

本当にありがたいです。


そんな自然の美に酔いしれたのとは対照的な

映画を観に行きました。




今は亡き、イギリスのファッションデザイナー

アレキサンダーマックィーンのドキュメンタリー映画です。


この映画は去年、スリランカからの帰り、

飛行機の中で鑑賞しました。


その映画はモード界に興味があった若かりし頃の

思い出に浸してくれただけでなく、

数年ぶりに観た彼のコレクションの斬新さに

心を揺さぶられてしまいました。


元々、ファッションフォトからスタートしているemyにとって

マックィーンの世界はかなりインスパイアされた程、

崇敬している人物。


40歳と言う若さで自ら命をたった時、

世界中に流れたニュースを耳にして涙が出ました。


マックィーンは若干、27歳でパリのブランド

『ジバンシー』のチーフデザイナーに抜擢されました。


年代で言うと90年代になりますが、

この時代、『シャネル』のチーフデザイナー

ジョン・ガリアーノと、

『ジバンシー』のチーフデザイナー

アレキサンダーマックィーンは

他のデザイナー達より群を抜いていて、


まるで宿敵のライバルのように

二人の個性がぶつかり合っていたすごい時代だったと

思います。


大体、パリの老舗ブランドに

ロンドンの下町育ちの気鋭デザイナーが

抜擢されるだけでも顰蹙(ひんしゅく)を買いそうなのに、

エレガントの中にも神話的要素が入った

ファッションショーの構成は今見ても感動します。



『ホワイト』&『ゴールド』を基調とした

『ジバンシー』のエレガントさとは対照的に

同時進行をしていたマックィーンのブランドは

その対極・・。



バイオレンス、フリークス、猛獣・・

あまりのジバンシーとアプローチの違いに

驚くばかりでした。


しかし、そのデカダンス(退廃)は単なるエグいものではなく、

(的確な言葉がなかなか見つかりませんが)


この世の中、すべてが『陰と陽』で構成されているとすれば、

これほどエグいものが究極の美を際立たせ、

究極の美があるからここまでエグくなる・・


それは両方が存在している事実がある。


と言う事をマックィーンのファッションから

垣間見る事が出来るんですよね。


それはとても甘美で魅力的でもあり、

人間の醜さをえぐり取られるような衝撃と・・。


改めて、映画館で見て、

その『美』の対局にあるもの。

を再確認させて頂きました。


マックィーンの名声が上がる程、

彼の精神が壊れて行く姿は

本当に痛々しい・・。


まさに20世紀から21世紀に移る

時代の流れは彼の人生とリンクしています。



*emyの個人鑑定事務所『fanice』のページはこちらから・・*












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