『蛭子(ひるこ)』と『事代主』Vol.1 結びのDNA☆


〜日本の国土と八百万の神を創生した夫婦神・イザナギとイザナミ〜



先週『蛭子(ひるこ)』と『事代主』は同じ『えべっさん』でも

違う事をちょこっと書かせて頂きました。


どう違うのか?について

『古事記』や『日本書記』の神話に基づいて

今週はそんなちょっと摩訶不思議な神様のお話を書きますね♫


宇宙の塵が集まってなんとな〜く出現された創生神たちは

まず最初に『日本』と言う国を造る為、

イザナギ(男)イザナミ(女)の夫婦神を出現させました。


ここから既に『男女』の共同作業が始まっています。

それはのちに『子孫繁栄』の象徴とも言えますが・・


創生神は最初は5柱。

(神様は『柱』と数えます)


そしてその特別な5柱の神々は『別天津神(ことあまつかみ)』

と呼ばれています。


創生神は難しい名前なので略しますが、

創生神のポイントは


『結び』


なのでそれぞれの神々には

『〇〇むすびのかみ』

と名前が付いています。


『結び』


は私たちの中にも重要なポイントを占めていますよね。


『縁結び』


もその一つ。


日本人は古来から『見えない絆(縁)』を

とても大切にして来ました。


なぜなら、創生神そのものが『結び』ですから・笑。


そして別天津神(ことあまつかみ)は

イザナギに『天沼矛(あめのぬかぼこ)』を渡し、

渾沌(こんとん)とした大地をかき混ぜると

矛から滴り落ちたものが積もって

淡路島の横にある小さな島、

おのころ島(沼島)が出来たと伝えられています。



〜天沼矛(あめのぬかぼこ)の雫で出来た沼島の上立神岩(かみたてがみいわ)〜


此処、沼島は南淡路に属する本当に小さな離島ですが、

世界的にも珍しい奇岩の宝庫!

イザナギ・イザナミが最初に作った島と言われる理由もわかります。



そしてそんな沼島にひっそりと佇む『自凝島(おのころ)神社』。



境内には国生み伝説の夫婦神像が設えられています。


夫婦神はその後、

四国→隠岐→九州→壱岐→対馬→佐渡→本州

と順番に国をお造りなられ、

(一番大きい本州が最後!っと言う所が面白いですよね。)


無事、国創りが終わった後、

次は神産みへと移ります。


簡単に言うと子作りとなるのですが、

面白い事に神様の時代から女性の方が積極的で

まずイザナミからイザナギに声をかけてしまいます。


(原文は難しいので現代語訳でニュアンスを

お伝えしますね・笑)


『私の身体には成長していない箇所があります』


するとイザナギが答えます。


『私の身体には成長しすぎている所がありますので

その部分を合体させて子供を作りましょう!』


そしてまぐわった後にお生れになった最初の神様が

『蛭子(ひるこ)』です。


しかし、手足も何もない異形の赤ちゃんに

イザナミはショックを受け、


『何故、このような子が生まれたのか?』


別天津神(ことあまつかみ)に相談します。


すると

その原因は


女が先に男を誘ったからだ!

はい。やり直し!!』


との回答。


あらあら・・


確かに世界の神話を見ても、

最初から上手く行くパターンはありません。


失敗からの成功・・

そしてきっと男性優位に書かないと

その当時の政治は上手く治らなかったのかもしれません。


でも、そんな『蛭子(ひるこ)』は、

『日る子(太陽神)』説にも繋がりますし、

『恵比寿様』にもなられる

すご〜くありがたい神様として崇敬されるのです。




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