懐かしさと切なさの連鎖・・☆
長期出張から戻り、
鑑定のお仕事や執筆のお仕事が立て込んでいる中、
覚醒した脳を休めるためにドラマや映画を
観る時間も必ず作っています。
先日、Netflixで邦画の『罪の声』を観ました。
去年、公開された映画で
題材が『グリコ・森永事件』の事もあり
前々から興味はありました。
emyが子供の頃、
この事件は連日テレビで放送されていた
だけでなく、
大好きなお菓子に青酸カリが入れられると
言う衝撃と
この事件を境に、キャラメルなど
箱入りお菓子がラップ包へと変化
した事も覚えています。
母方の祖母の家は
森永製菓の工場が近くにあり、
毎年夏になると盆踊りが開催され、
子供たちは森永のお菓子が入った
袋をもらえるのが一番の楽しみでした。
しかし、この事件が発覚してからは
とーぜん、盆踊りは中止されてしまい
とーーーても残念でしたね。
この『グリコ・森永事件』の前は
青酸カリが混入された毒入りコーラの事件もあり
70年代、 80年代は
子供の楽しみを根こそぎ奪い取られた
世の中だったな・・と思います。
そんなある意味、懐かしさもありましたので
『罪の声』は心揺をさぶられる映画でした。
題材となっているのは
犯人グループが実際に3人の子供たちに
脅迫文を読ませたた内容で
この子供の声は当時、
テレビでも流されていたので
覚えています。
そして未解決となった事件の35年後、
再び犯人グループやそのテープに録音された子供たちを
探し出し、事件の真相に迫る新聞記者と
何も知らされず、ただ文章を読まされ
テープに録音された女の子1人、
男の子2人の人生を事件の全貌と
合わせながら話はスリリングな展開へと
進んで行く内容です。
ネタバレが無いよう大まかに書きますが、
脚本が良く出来ていて
約2時間30分の長編でも最後まで
飽きる事なく見入ってしまいました。
そして自分自身も当時の記憶が呼び戻され、
本当に謎だらけで
何とも後味の悪い事件でしたので
(あの時、スーパーから見事にお菓子が
全て撤収されていたな・・)
とか
滋賀県・大津パーキングエリアに設置されている
電話BOXを見る度に
(あそこでキツネ目の男、
捕まえられる最後のチャンスだったのに・・)
なんて未だに回想してしまいますね・汗。
(それほどインパクト大の未解決事件!)
でも、この映画の主人公は3人の子供たち。
子供に犯罪を加担させる卑劣さと
憤りを感じますし、
私たち以上に最大の被害者であったと
思います。
後半になるいつれ
フィクションでも事件の真相が見えて来ると
35年年間、翻弄された子供たちの人生が
どれほど大変で切なかったものなのかと思うと
涙がホロっと出て来てしまいます。
最近、韓国ドラマにハマっていましたけれど
久しぶりに重厚な邦画が観られて
良かったです。
脚本・役者さんの皆さんに
星5つ!!★★★★★
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