Marvelous power Morocco*Vol.10 ファティマの手(前半)・・☆
〜細い路地が迷路のようになっているフェズの旧市街(メディナ)〜
フェズの散策はあまりにも道が複雑過ぎるので
じもぴーガイドさんが同行してくれた。
さすが、職人の街。
陶器から革製品に至るまで、
『○○通り』のように分けられていた。
旧市街は本当に複雑で道なき道を進んで行く感じ。
何処をどれくらい歩いているのかサッパリ解らない。
じもぴーさんの案内がないと
目的地に辿り着く事が出来ない。
今日は妄想日記になるけれど、
フェズでとても不思議な体験をした。
体験っと言うか何と言うか・・。
変な表現方法を使うかもしれないが
其処は大目に見て頂きたい。
ある扉の前にガイドさんが立ち止まり、
こんな事を言い出した。
『このドア、見てください!
ドアノブが上下、二カ所あるでしょ?
何故だか解りますか?』
確かにドアノブが中心と上の方と二カ所についている。
考えていると
せっかちなガイドさんは直ぐに答えを言った・笑。
『中心は私たち人間用。そして上は馬やロバに乗った人用』
なるほど、別にひねりの無い普通の答え。
『そしてこのドアの横にある模様、何だか解りますか?』
ガイドさんの指先を見ると唐草模様のような
鉄で出来た飾りが上の方に付いていた。
『これは魔除け・ファティマの手です!』
(ファティマ??)
emyが知っているファティマは
モロッコでは無く
ポルトガルの田舎に出現した『ファティマの聖母』の方だ。
しかもキリスト教。
もっと言えばファティマに住む3人の子供たちの前に
聖母が出現し、子供たちに3つの予言を伝えた伝説がある。
その予言の内容は2つまで『戦争』と言う結果を生んでいるだが、
3つ目はまだその予言が実現していないらしい・・。
あまりにも衝撃的な内容らしく、キリスト教の総本庁、
バチカン市国のローマ教皇しか知らされていないとか。
今では都市伝説的に様々な『第三の予言』が
ネット上にあげられている。
そんな『ファティマ』はイスラム教の中にも存在している。
続けてガイドさんはこう説明した。
『ムハンマドの四女、ファティマ王女が
双子の男の子を生みました。
そしてこのあたりは情勢が悪化していて
戦争が始り、双子の皇子戦地へ向かわなければなりませんでした。
その時、ファティマは両手でぎゅっと皇子たちを抱きしめると
双子の皇子たちは戦争に勝ち、大勝利を治めました。
その事があってフェティマは勝利の女神として
崇められ、ファティマの手は魔除けの御守りとなり、
この様に門の前に飾られているのです・・』
双子・・
その話を聴いた瞬間、頭の中が真っ白になった。
そして変な独り言が口から漏れる・・。
(そっか・・だから子供の時からずっと双子を生むって
思ってたんだ・・)
あれれ??
何言ってだ!私。
忘れていた記憶が甦る。
子供の頃からずっと双子を生むと思っていた。
何故、そう思っていたのか解らないが、
自分は双子を産むものだと普通に考えていたのだ。
結果、この年齢になって双子はおろか
子供すら生まなかったにも関わらず
この話がストンっと自分の中に入って行き
双子の皇子を抱きしめるファティマが目の前に現れた。
それから何分、意識が飛んでいたのだろう・・。
そのファティマが描かれているドアの写真を撮ったと
思っていたが、何度見返しても見つからなかった。
倒れる事も無く、その話を聴いた後、
ゾンビの様にガイドさんの後に着いて行ったようだった。
意識が飛んだ時間は数秒か、数分か全く解らない。
数分間、意識が飛んでいたのは確かで
今でもその後、何処へ行ったのか
全く覚えていない。
そして時間の流れの乱れは時計に現れていた。
電池を変えたばかりの腕時計がやたら遅れたり進んだり・・。
(あ〜〜まだ新しいのに壊れちゃった・泣)
その時はショックを受けたが日本へ到着したあと、
何事もなかったかのように時計は普通に動いていた。
一体、フェズで自分の身に何が起きたのか??
不可思議な現象は時計だけに止まらなかった。
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