Marvelous power Morocco*Vol.6 魂が宿るもの・・☆
〜放牧が盛んなモロッコでは革製品も多種多様〜
ブログでも良く書いて来た事だが、
『物』は生きものだ。
何故『生き物』と言う表現を使うかと言うと
物には作り手側の魂が入り、
そしてその物が人の手に渡った後は
使い手側の魂が宿る。
使い手側の魂が宿っていると如実に感じられるのが
『車』だ。
車はその持ち主と一心同体になり、
生き物のように変化して行く。
車はジェラスを持つし、
可愛がると頑張って走ってくれる・・。
持ち主が女性(男性)で、彼氏(彼女)などパートナーを
助手席に乗せると
車は焼きもちを焼いて調子が悪くなる事がある。
気性の荒い持ち主へ渡ると
その車の走りも気性が荒くなる・・。
そんな『生き物』の性質を解っているので
物を買う時は慎重に選ぶ。
今回、モロッコ放浪で
『雑貨探し』も楽しみにしていた1つだった。
イスラム教の文様や、卓越した職人の技と魂が宿っている物に
触れ、
その中でも気に入った物を厳選して買って帰った。
ただ、1つ失敗だったのは
クレジットカードがほとんど使えない事だった。
特にスーク(市場)では、ほぼ100%
現地通貨ディルハムか、ドルしか使えない。
1つの単価が安くても
今回は何時も以上に慎重に選んでいった。
特に陶器は絶対に購入したい物の1つ。
今までも海外へ行っては必ずご当地陶器をゲットして
重くても割れないように頑張って手荷物で
日本へ持ち帰っている。
職人の街、フェズで陶器工場へ足を運んだ。
赤土はもろいけれど、このフェズの陶器工場で作られている物は
粘土がベースなのでかなり頑丈。
銀細工も施され、かなり魅力的だった。
(ここは思わず大人買い・笑)
我が家のネコの餌入れまでモロッコ製に変えた。
色が兎に角カラフル・・
ローマ帝国から様々な歴史を重ねて来たこの国の物たちは
歴史に反してかなりファンシー(可愛い)。
この感覚・・何処から来ているのか??
これもMarvelous power!
〜陶器天板に鉄の机も街やホテルで良く見かけた〜
そして名産のブロンズ製品を手がける独りの老人に惚れ込んだ。
彼は国王の邸宅など一流の建物を任されて来た
モロッコ版・人間国宝。
国王の邸宅を手がけた3人の中でただ1人健在らしい・・。
この老人の手がけたブロンズの大皿を3枚購入。
決して安い買い物ではないが、
この職人魂に心が揺さぶられた。
ブロンズの中にスズも混ぜられているのでとても丈夫。
この輝きも色あせないらしい・・。
確かにスークで売られているメッキの皿とは雲泥の差だった。
〜色鮮やかな羊の毛のクッション〜
〜モロッコと言えばバブーシュ!革の種類を厳選しないととんでもない悪臭を放つ〜
〜モロッコ版の寄せ木細工〜
〜細かい装飾の銀製品〜
全て人の手に寄って作られた品々だからこそ、
見ていて心がワクワクするのかもしれない。
中には苦しみや悲しみが詰まっている物もあり、
その魂に触れてしまった夜は、
体調を崩してしまった。
でもそれは一回きりの出来事だった。
個人的に陶器の次に購入したかったのは『カゴ製品』だった。
昔、モロッコへ行った友人宅で見た
パン入れやタジン鍋の型をしたカゴをどうしても欲しかった。
何処でも売っていると思いきや
行く街、行く街、全く見かけない。
どうやらカゴ製品は最終日に向かうマラケシュに
あるとの事だった。
マラケシュのスーク(市場)で必死にカゴ屋さんを探したが
なかなか見つからない。
カゴのバッグは良く目につくが、探している物は
予想反して全く店が無い。
迷路のようなスークをただひたすらカゴを求めて
進んで行く・・。
そしてふと横の小さい路地にカゴらしきものが一瞬見えた。
あった!あった!!
やっと、見つけられた。
棚の横にネコが門番をしている事すら気付かず
最後の最後に目的達成!
これこれ!
しっかりと編み込まれたカゴの小物たち・・。
欲を言えばもっと大きい物も欲しかった。
そしてさすがネコの国!
マッチ棒サイズの爪ヤスリ(人間用)
サイズと言い価格と言い、ばらまき土産にバッチリだ。
今回は下見感覚で今度行く事があれば
もっとマラケシュのスークを散策したい・・。
今回の放浪でマラケシュの街が特に気に入ってしまった。
*emyの個人鑑定事務所『fenice』のページはこちらから・・*
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