古都てくてく*東風(こち)吹かば・・☆


〜北野天満宮の白梅〜


日本人は古来から『花見』が大好き!

それは四季を自然から感じられる風土から

季節の変化を楽しむ事が出来ますよね。

立春が過ぎた頃から京都ではちらほら梅が咲き始め

2月の終わり頃に満開を迎えます。


そして奈良時代は『花見』と言えば

『桜』より『梅』の花見がブームとなっていて

『梅』は可愛い花の形や甘い香りを楽しめるだけでなく

『開運・縁起物』として重宝されていました。


梅の花の強い香りは鬼が嫌う魔除けになりますし

梅の実を天日干しをして作る『梅干し』には

クエン酸が多く含まれ、身体の中の毒素を排出する

デトックス効果があります。



見事な梅林を拝められる『北野天満宮』では

境内の梅の枝の蕾に可愛い瓢箪が付けられた

『招福の梅』が縁起物として売られていて

その枝を家に持ち帰り、一輪挿しに入れて

災難厄除・無病息災の願いを込めて飾ります。


北野天満宮の御主神の菅原道真

通称『天神さん』は梅と深い関係があり、

全国に鎮座される天神社には菅原道真公の

御霊を鎮めるが如く、梅林が植えられています。


九州の『太宰府天満宮』へ左遷される時に

謳われた菅原道真の和歌が一番有名で

『飛梅伝説』として今も語り継がれています。


東風(こち)吹かば にほひおこせよ 

梅の花 主(あるじ)なしとて 春な忘れそ


この句は

菅原道真が京都の自宅にある梅に向けて詠んだ和歌で

残されていた梅はその返答として一晩にして

太宰府に飛来したそうです。


これが『飛梅伝説』。


毎年、見事に咲き乱れる境内の梅林を

眺めていると、天神さんの為に

思いっきり花を広げて思いっきり香りを

放出しているように感じるくらい、見事です♪



古都の中で『北野天満宮』に続き

見事な『枝垂れ梅』を拝見出きるのが

城南宮!

京都は東西南北、四獣神に守られていますが、

『城南宮』は南の方位『朱雀』を司る

『方除』の大社。


境内の『神苑』は雅な平安貴族の雰囲気が漂う

『枝垂れ梅』と『椿』がこの時期、

咲き乱れます。



赤・白・ピンク・・

まるで梅のシャワーを浴びているような

枝ぶりがお見事!



城南宮の摂社に

『唐渡(からわたり)天満宮』が鎮座され

菅原道真公が祀られています。

そのご縁もあり梅??

と思ってみたり・・。



緑の苔に赤の椿、そして梅の花のピンクの絨毯!

神苑の中でも特に抒情的な風景です。



椿は日本原産!

神苑ではなんと50品種の椿を見る事が出来ます。




一通り、枝垂れ梅と椿の花見を堪能した後、

神楽殿でタイミングよく

巫女舞を拝見出来ました。


梅のお飾りを付けながらの巫女舞は

まるで梅の女神が降臨したような

神々しいものでした。


梅の季節の次はいよいよ

桜がやって来ます。


春は花が開く季節に伴い

運も開いてくれるよな気持ちに

させてくれますよね。

(花粉症は辛いけど・笑)



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