逆転の発想・・☆



日常が忙しくなれば忙しくなるほど、

少しの空き時間を見つけて

ついつい映画館へ足を運んだり、

DVDを数枚借りて一気に観てしまいます。


本当は活字を読みたい所だけど、

頭が働かない時は映像を観て

ブラッシュアップを図ります。


最近、数本観た映画の中で

特に良かったのが


『シェイプ・オブ・ウォーター』


でした。


ベネチア映画祭で金獅子賞を受賞し、

アカデミーでも作品賞を始め

4部門も栄冠を取った話題の映画です。


観に行った理由として

沢山賞を撮った話題性よりも

この映画の原案・脚本・監督の

ギレルモ・デル・トロが

好きな監督の一人だったので

気になってしょうがなかった・・

と言う所が本音。


も〜このエログロおたく監督が

一体、どんなラブストーリーを

作り上げるのか興味深々でした。



物語の舞台は1962年、冷戦下のアメリカ。

アマゾンの奥地で『神』として崇められていた

半魚人が捕らえられ、

運ばれた『航空宇宙研究センター』の

清掃婦として働く

発声障害を持つ女性とのラブロマンスを

美しい映像と共に描いています。


この映画の面白い所は


発声障害の女性。

半魚人。

ゲイの隣人。

差別を受けている同僚のアフリカ女性。

など、主人公が全てマイノリティーの人々の上に

成り立っている事です。



なぜ、彼女が奇妙な怪物に恋をするのか?

普通で考えると

ありえない話だと思うのですが、


この映画を観終わると

全てが


『逆転の発想』


になっている事に気付かされます。


美しい主人公ではないので究極の恋愛が出来る。

差別を受けているから本当に優しくなれる。

対立があるから絆が深まる。

トラウマがあるからそれをバネに出来る。

死があるからそれに変わる奇跡が起こる・・。


そう・・

全てがネガティブの上で形成されいてる

物語は見方を変えると

実は全てポジティブな結果につながっているんですよね。


凄い!

まさに

『振り子の原理』!!


と勝手なemyの妄想ですけれどね・笑。


監督はそんな趣旨で

原案を考えていないのかもしれません。


でも、日常の中で一見、

『ネガティブ』だと思われる事は

実はポジティブな事へ繋がるために

必要な事なのかもしれません。



『シェイプ・オブ・ウォーター』を直訳すると

『水の形』。


『水』本来には形がありませんんが、

何かと交われば変形自在に変わります。


私たちが今、目に見えている『思い込み』を

とっぱらうと

水のように色んな可能性が広がり、

本来、人間は自由な生き物である事に

気付かされますよね。


emyがこの映画を観て

『逆転の発想』だな・・

って感じたのも


変形自在に思わせる

デル・トロ監督のマジックに

かかってしまったのかもしれません・笑。


ダークファンタジーがピッタリな監督とは思えない

ラストシーンはとても美しかったです♫



*emyの個人鑑定事務所『fenice』のページはこちらから・・*











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